vol.38 オンライン疲れを癒やすなら、まさに今!大阪城公園 新癒やしスポット5選

テレワークでは慣れない環境で仕事をし、通勤や外出では気を張る…コロナ禍で、疲れを溜めておられる方も多いのでは?
実はOBPから目と鼻の先、大阪城公園には数々の癒やしスポットがあります。
3密を避けながら、サクッと手軽にリフレッシュができる場所をご紹介します!

近隣住民、ランナー、旅行客…様々な方に愛される場所

森ノ宮側の大阪城公園

大阪城公園と言えば、大阪市内でも群を抜いて水と緑に溢れた観光の場所。

そんな観光イメージの強い大阪城や大阪城公園ですが、普段から通り道として利用する方、ランナーの方、中学や高校の部活生など、地元住民の皆さんは今も変わらずに利用している様子が伺えます。

大阪城公園は三密も避けられて、大阪市民にとって心地のよい場所となっているようです。

平日に活用したい癒やしスポット5選

今回、大阪城公園での見どころ情報を提供してくださったのは、大阪城公園の指定管理者として発足した、大阪城パークマネジメント株式会社の皆さん。
実証実験中だという新たな取組も含め、新たなスポット5選をお届けします。

↓↓↓今回ご紹介する新スポット5選を地図にまとめてみました↓↓↓

1:人気上昇中!季節を彩る花手水(はなちょうず)

新企画の「花手水」。神社やお寺に設置されている手を清める場所「手水」に溜まる水の上へ花々を浮かべ飾りつけたものを言います。
ここ数年、鉄道会社や京都の寺院等では見どころとして注目を集めているそうです。
大阪城公園では、天守閣への入り口である桜門入って左側の銀明水井戸の井筒や、天守閣券売機前の2箇所で実施されています。

6月の花手水

初回は6月の梅雨時に美しい紫陽花でした。
2週間ほど見ることができたそうです。やはり切り花ということもあり、長期的な維持は難しい様子。
そんな儚さがあるからこその価値も感じられそうです。

7月の花手水

7月22日現在では、第2弾は夏を代表する花、サルスベリ・ムクゲ・青もみじで造られています。

ひと月に一度、花手水を見て季節を感じるのも風情があって癒やされそうです。

2:新スタッフは2匹の子ヤギ。除草作業がんばります

シロちゃん&クロちゃん

花手水と合わせて、もう一つ始まった新たな挑戦は「ヤギによる除草」。
名前は「シロちゃん」「クロちゃん」。

公園全般の緑地管理を担っている古賀さんによると、
「人が機械で草を刈ると、二酸化炭素が発生するほか、どうしても騒音も発生してしまいます。刈り込みのスピードや精度で考えると、やはりヤギの除草は劣るかもしれませんが、それ以上に見ているだけで癒やしの効果はあるので、公園に訪れた方々が楽しんでいただけたらなと思っています。」
とのこと。

実際見てみても・・・これは癒やし以上の何ものでもありません。
なんとものどかでかわいらしいシロちゃん&クロちゃん。何時間でも見ていられそうです。

ちなみに、シロちゃん&クロちゃんの出勤時間は不定期なので、お目にかかれたらラッキーです!

3:珍しい野鳥発見なるか?生き物が好きなら必見

都会の真ん中に位置する大阪城公園。実は渡り鳥の飛来も多く、珍しい野鳥を見る事ができる有名な野鳥スポットだと言われているのはご存知でしょうか?

バードウォッチング

コロナ禍になってからは時折「生態系が変化している」という類いのニュースも耳に入りますが、大阪城公園も例外ではありません。
なんと春には15年ぶりに「ヤツガシラ」という珍鳥も発見。
この日は、桜の開花のニュースでテレビ取材等も来ていたにも関わらず、来園されたみなさんはヤツガシラに夢中だったそうです。

そのほか、大阪城公園内では、カワラヒワやメジロ、オオルリ、シジュウカラなど約170種と非常に多くの野鳥を見ることができます。
ひょっとしたら林の中を歩きながら見上げてみるだけでも何か発見があるかもしれません。

4:五感を刺激!年中楽しめる花

仕事の行き帰りでも手間なく楽しめ、五感を刺激してくれるのが、季節の花々。
大阪城公園の植樹は花の咲く時期が計算されており、1年を通じて花を愛でることができます。

梅を楽しむ

中でも冬場から楽しむことができるのが梅林。
大阪城パークマネジメント株式会社 取締役の伊藤さんは、粋な梅の花見について教えてくださいました。

「梅の見方を表す言葉に『探梅』『賞梅』『送梅』というものがあります。ソメイヨシノが出てくるまでは、お花見と言えば梅。江戸時代の人々は大きく3段階の見方をしていました。
『探梅』は1月頃に咲き始めを探して楽しみ、『賞梅』は満開の梅を。そして『送梅』では春になり散っていく花を見送るように楽しむ。
この様に梅は3つのシーンで楽しんでいただけます。
ちょっとした知識とともに花を鑑賞するというのもまた趣があって面白いと思いますし、OBPエリアなら近いからこそ観に来れますね。是非3度楽しんでみてほしいなと思います。」

大阪城公園の梅林では約100品種を超える、早咲き~遅咲きまで約 1,270 本の梅の木をが植えられています。1月から3月まで、「探梅」「賞梅」「送梅」はしっかりと楽しめるそうです。

また、梅林以外にも、「においの森」と呼ばれる場所も。これは目の不自由な方でも楽しんでいただけるように、キンモクセイや、ジンチョウゲ、クチナシなど香りを感じられるエリアとして工夫が凝らされています。
香りがお好きな方は、目を瞑って深呼吸をしても楽しめますね。

お花マップ

大阪城公園Webサイトでも「おはなマップ」を公開しており、いつの季節に、どこで、どのような花を観ることができるか、一目瞭然。
仕事の行き帰りで、いつもよりちょっとだけ遠回りをしながら、花を眺めて歩く…そんな癒やされ方も乙なものです。

5:気がつけば変更完了?神出鬼没な落ち葉アート

3〜4年ほど前から密かにSNSで話題になり、新聞にも取り上げられた落ち葉アート。実は誰が作っているのか不明なのだそうです。
落ち葉の清掃はボランティアの方々が行ってくださるそうで、城門前に突如として現れるのだとか。

落ち葉アート

最近では「STAY HOME」というワードも出来ており、その時々の時事ネタに合わせても作っておられるようです。

これまでも、ハートの形や、「welcome osaka」と文字で表現されており、ランナーや旅行者の方からの評判は上々。海外の方からは日本の「おもてなし」として親しまれています。

一体全体どなたがされているのか・・・ちょっとした謎を含みつつも、「気がつけば変わっていた!」というサプライズに少しワクワクさせられるものがあります。

番外編:家族も一緒に!休日は歴史も一緒に感じる癒やしを

いつもは見ているだけだった、大阪城公園の道を走っている乗り物も、一度試してみませんか?

待ち時間なし!公園全部をぐるっと楽しむロードトレイン

ロードトレイン

見かけたことはあっても、実は乗ったことがないという方に一度体験いただきたいのが、公園内を走る自動車ロードトレインと、エレクトリックカー。

ロードトレインは、森ノ宮側から極楽橋まで公園の東側をゆったりと。また、小回りの効くスピード重視のエレクトリックカーは、追手門側から極楽橋まで、西側を走行します。

「最近は土日祝日もいつでもすぐに楽しんでいただけます。
夏は特に歩くのが暑くて大変ですから、日よけもできる移動手段としてもおすすめです。一通りのメイン道路は通るので、春はお花見をしながら、秋は紅葉を眺めながら、と季節を楽しみながら乗っていただけますよ。」
と、運営会社である株式会社マックスコーポレーションの関さんがご案内してくださいました。

客足の少ない今だからこそ席も距離を取れ、ゆったりと乗ることができますね。

太閤秀吉のあらゆる計算を知りたいなら御座船

御座船

自粛期間以前は、1〜2時間待ちは当たり前、1日で1,000人が訪れるほど人気を集めていたのは、大阪城の内堀をめぐる御座船。
かの太閤秀吉も御座船で遊覧する日があったそうです。船の外観は当時の再現をしており、秀吉好みの金箔を惜しみなく覆った船。水面に映る姿もなんとも眩しい。

ただ船に乗るだけだと思ったら勿体ない。
乗船中はお城・お堀の造りなど建築に関して丁寧な説明を受けられます。石垣を間近でみる迫力や、戦国時代と言われる当時ならではの計算を尽くした造りは、この御座船に乗らなければ伝わらないものがあります。

人面石

鬼門とされる方角を睨みつけ魔除けとされている「人面石」も、この距離であればしっかり確認できます。

「石垣に人面石という形で魔除けを埋め込んでいるのは大阪城が日本で唯一です。平和になった今見ると、少し穏やかな顔にも見えてきますね(笑)
内堀ははじめ東側、次に西側を巡りますが、私は西側で見上げる石垣とお城の美しさが何度見ても写真に収めたくなってしまうんです!この感覚はなかなか言葉では伝えられないものがあるので、間近に歴史を感じながら眺めていただきたいです。400年も長く人々を惹きつける大阪城の魅力が分かると思います。」
と、運営会社である、伴ピーアール株式会社の伴社長は嬉しそうにお話くださいました。

新スポットを生み出す努力

大阪城パークマネジメントの皆さん

ご紹介した園内のスポットは、大阪城パークマネジメント株式会社の皆さんの努力あってのこと。

「コロナ禍により一気に減少した来園者数ですが、一方で捉え方を変えてみれば、これまで外国人観光客で混みあって並ばなければ利用できなかった施設や乗り物を今だからこそ楽しめるのではないか。どうにか来園される方々に癒やしをお届けしたい!」
と、熱意を持って新たな企画へのチャレンジをされていました。

“不規則”な見どころだからこそ楽しめる場所

デジタル製品の発達により、遠隔でのコミュニケーションが可能になり、どこでもインターネットが通じる世の中になりました。
同時に、どこにいても、どんな時も、仕事のことを考えてしまったり、決められたスケジュールに追われたりする日常が当たり前になっているのではないでしょうか?

大阪城公園

大阪城公園は、一日だって同じことは起きません。
いつ、どんな植物が花開き終わっていき、どんな鳥がやってきては去っていくのか、自然と対峙することで予想もできない“不規則”さは、逆にワクワクとさせられますね。
取材させていただいた日は、まるで旅行にでも来たかのようなリフレッシュ感を得られました。
このような場所がお隣にあるというのは、OBPは日本のビジネス街の中でも珍しい好立地と言えますね。

Wanted!

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