vol.31 盛り上げのカギは、近隣エリアとの連携 2年半のJO-TERRACE OSAKAが見つけた答え

OBPと第二寝屋川を挟んで南に隣接するJO-TERRACE OSAKA(以降、ジョー・テラス・オオサカ)がオープンして2年半が経とうとしています。
2019年の夏に最後のテナントが開店したことで、ジョー・テラス・オオサカは全てのテナントがオープンとなりました。
vol31のOBP Styleは、同じ城まちエリアで奮闘するジョー・テラス・オオサカの姿を取材しました。

緑の溢れた城下町

緑の溢れた城下町

OBPから橋を渡ってすぐ現れるのは、「緑の中の城下町」というコンセプトを掲げているジョー・テラス・オオサカ。
秋空のもと色づいた木々が立ち並ぶ環境は、食事やショッピングの目的を持たずしても歩いているだけでリフレッシュができそうです。

客層の多様性が交差する場所

客層の多様性が交差する場所

インバウンドの影響を受けている大阪城周辺エリア。ジョー・テラス・オオサカも例外ではなく、様々な人種の旅行客が一日中訪れていることは皆さんもご想像がつくのではないでしょうか。
一方で、朝のカフェでは近隣エリアから来る常連の方と店舗スタッフの方が挨拶を交わす姿も珍しくなく、そこには“いつもの風景”を感じることもできます。
また、大阪城ホールでのライブが開かれる日の夕方は、国内各地からライブ客が集まり、年齢も日によって大きく異なります。
ジョー・テラス・オオサカは1日の間だけでも、国籍、年齢、目的が異なったバラエティに富んだ人々が交差する場所のようです。

様々なジャンルで展開される店舗

ジョー・テラス・オオサカでは、お土産屋さんのほか、カフェ、和・洋食、ラーメンなど、飲食店を中心に23店舗を展開しています。
ランチの価格は1000円前後と若干値が張るのが正直なところですが、毎日同じ場所で過ごしているOBPワーカーの方々にとっては、時々気分転換をするにはちょうど良い場所になるでしょう。
ここでは取材で伺った3店舗をご紹介します。

新規オープンした本格韓国料理店

新規オープンした本格韓国料理店

「韓国鉄板&チゲ料理 HIRAKU(火楽)」は今年オープンした最も新しい店舗とのこと。
屋台グルメなど、日本でも人気の韓国グルメ。お料理は焼肉やキムチといった味のしっかりしたイメージが強いかもしれませんが、こちらは韓国の家庭料理を提供しているとのこと。化学調味料を使用しない野菜多めのヘルシーメニューは、特に女性に人気があるようです。その実力は百貨店に展開されているほど。
現地の作家さんが描かれた壁一面の大きなイラストも迫力があります。

実は穴場。知る人ぞ知る名店が揃う「大阪城下町」

大阪城下町

「大阪城下町」は日本の代表的な食文化が集まります。主に、全国の有名ラーメン店と、日本酒バー、和牛鉄板焼の店舗が併設されている、ジョー・テラス・オオサカの中では少し変わり種のフロアです。

まず目に留まるのが、7店舗のラーメン店。大阪・京都の関西勢のほか、東京・岡山の有名店舗が入っています。どの店舗も、現地の本店は並び待ちをして食べるというほどの人気店が、実はジョー・テラス・オオサカでは並ばずに食べることができるという、ラーメン好き必見のフロアです。
店舗によっては、曜日限定特価が設定されメニューにも工夫がされています。ランチタイムにOBPエリア内で並んでいる間に、こちらでランチを済ます方法は、実はちょっとした裏技になるのかもしれません。

日本酒バー

こちらは日本酒バー。各地の銘柄が揃っています。おつまみは、ラーメン店のメニューをチョイスできる、一風変わりながらも合理的なシステム。
しっかりとした大きさのあるぐい呑で出される「3種呑み比べ」は500円(税込)とお手頃。お仕事帰りに、サクッとほろ酔いになれる場所がここにあります。

和牛鉄板焼店

和牛鉄板焼の店舗は、12月にプランをリニューアルして再開したばかり。新プランを一足お先に教えていただいたところ、プランは4,000円からの3種類。ビュッフェ形式でお料理をご用意し、飲み物はもちろんフリードリンク。そこには先ほどの日本酒も含まれるとのことで、ドリンクの幅も広がります。
スペースを貸し切りにできるので、同フロアのラーメン店7軒のメニューも組み込むことができ、最後の〆も万全です。

OBPワーカーの寄り道スポットとなっている「RUNNING BASE大阪城」

OBPワーカーの寄り道スポットとなっている「RUNNING BASE大阪城」

大阪城公園と言えば、ランニングコースとしてもポイントが高い場所。
「RUNNING BASE 大阪城」は、大阪城公園初のランナーサポート施設。走るためのサポートとして、ロッカー・シャワールームなどを設置しているだけではなく、初心者向けのコース設定、ランニングに関するイベント企画までも行っており、走る楽しさを伝える場所になっています。
大阪マラソン大会の招待ランナーでもある走りのプロ・山本さん(フルマラソンベストタイム2時間13分!)がトレーナーとして、正しい姿勢や走り方を教えてくれるのも魅力的です。
ランニングシューズやウェア、タオルなどの貸し出しプランもあるので、手ぶらで利用も可能。お仕事帰りにジムへ通う感覚で利用してはいかがでしょうか。

想定と現実にはギャップも

想定と現実にはギャップも

今回お話いただいたのは、ジョー・テラス・オオサカの運営管理をされている松本さん。オープンして5ヶ月後に担当となってから、日々奮闘されています。
オープン当初は、インバウンドなどの観光客をメインターゲットとしていたジョー・テラス・オオサカ。現実とのギャップもあると言います。
「当初は、大阪城公園での観光や大阪城ホールでのイベントを目的にいらっしゃった方々に、飲食やお土産などのショッピングを楽しんで頂きたいという思いからスタートしたのですが、いざ運営してみると、予想とは違ったものが見えて来ることもあるんですよ。特に団体バスで来園される観光客の方々は、森ノ宮駅近くのバス駐車場を出発して大阪城天守閣に向かった後は、再びバス駐車場のある森ノ宮方面へ戻る…という流れが主流になっているので、ジョー・テラス・オオサカのある大阪城公園駅方面に足を運んで頂くにはどうするのかが課題です。
もちろんそこにはジョー・テラス・オオサカにあるテナントさんの協力も不可欠です。テナントの皆さんとお互いに協力しながら、エリアが一丸となって、どうしたらより多くのお客様に足をこちらに運んでいただけるかを考えていきたいと思っています。」
と、現状の課題を教えてくださいました。

OBPエリアとの共存で川を越える導線づくり

松本さんはOBP内のテナントを抱えるIMPビル、ツイン21ビルとも交流を持たれており、コミュニケーションをとる中で、双方に大きな川を挟んでの客導線が課題であることに気づいたと言います。
「OBPとジョー・テラス・オオサカは、川を挟んでいるものの、エリアとしてはとても近くに位置しているので、人の行き来をもっと活発にできないかというのが双方の共通認識です。ただ、やり方を誤るとお客様の取り合いになってしまうため、何かに取り組む際は慎重に行わなければなりません。幸い、同じ飲食店でもこの2施設ではジャンルや価格帯、お店の環境が異なるので、それぞれの施設の持つ強みや特徴を活かしあいながら、共存していくことが大切だと考えています。これからもOBPエリアの皆さんと協力して、お客様に向けて多様なサービスを提供することができれば、より良いものが生まれてくるのではないかと考えています。」
と、OBPエリアとの連携企画への意欲を示されました。

地域の皆さんから愛される場所を目指す

地域の皆さんから愛される場所を目指す

冒頭でも述べましたがジョー・テラス・オオサカは観光客の方で溢れていると思いきや、朝は近隣の方も訪れているなど、利用者層が広いことも特徴の一つです。
その点で、松本さんは、
「観光客の方々ももちろん大切なお客様ですが、私はOBPワーカーの皆さんにこそ、ここを憩いの場としてご利用頂くことが大切だと考えています。そのためには今後、OBPワーカーの皆さんのニーズに合ったサービスやメニューを企画していきたいと思っています。やはり、このエリアを支えてくださっているのは、OBPワーカーや近隣にお住まいの皆さんですから、地域の皆さんから愛される、そんなジョー・テラス・オオサカでありたいと思っています。」
と語られました。

「城まちエリア」内の点が繋がる時、エリアは強くなる

大阪城公園からOBPを経由して京橋までの「城まちエリア」が全体的に賑わうためには、それぞれの賑わいスポットである「点」が連携し、「線」や「面」として賑わいを拡げていくことが必須。その過程で、一つのまちとしての結束がより強固なものとなり、結果、賑わいとともに個々の中でもエリアの価値が上がっていくのかもしれません。
ワーカーの皆さんがジョー・テラス・オオサカへ思わず足を運びたくなる、そんな日も近そうです。

Wanted!

OBP Style では、特集記事のネタを募集しています。
OBP内のイベントや活動、人、場所あるいはOBPに対する疑問、もっと知りたいことなど。
大阪ビジネスパークに関するテーマ限定ですが、様々なテーマを掘り上げていく予定です。
ぜひこのテーマをというのがおありでしたらご一報ください。
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