vol20 ランチタイム・クラシックが創り出す癒やし 忙しい毎日を音楽で豊かに

ワーカーにとって限られた休憩時間、ランチタイム。この時間をいかに充実させるかは、日々の満足度に繋がるとも言えます。そのきっかけを作っているイベントの一つに「OBPフェスタ ランチタイム・クラシック」があるのをご存知でしょうか?
OBP Style vol.20は2018年11月に開催されたランチタイム・クラシックの様子をお伝えします。

無料で観られるプロの生演奏

無料で観られるプロの生演奏

大阪ビジネスパークを代表するビルのひとつ「TWIN21」のアトリウム広場では、月に一度、プロの演奏を無料で見ることができる「OBPフェスタ ランチタイム・クラシック」が行われています。
2017年4月からスタートし、今回で20回目を迎えます。
時間は12時15分~12時45分。わずか30分ながら、プロの演奏家の音を無料で聴けるというのは、贅沢な時間と言えるでしょう。

ワーカーからも、近隣住民からも好まれるイベント

ワーカーからも、近隣住民からも好まれるイベント

このイベントを主催しているOBPアカデミア(TWIN21 MIDタワー9F)によると、始まってから徐々にイベントが浸透し、今ではワーカーの方はもちろん、近隣住民のリピーターもおられるようです。
この日も年齢層が20〜30代と見られる若手のワーカーから、お年寄りまで、幅広い聴衆が集まり、中には始まった頃から皆勤で聴きに来られているご近所の方もいらっしゃいます。

ジャズ演奏が響き渡る秋の昼下がり

ジャズ演奏が響き渡る秋の昼下がり

ワーカーも思わず足を止める生演奏のジャズ。ボーカルのYoshimi,さん、ピアノの西田仁さん、ベースの宇田憲明さん、いずれもプロのジャズ演奏家です。
軽快なアップテンポのジャズから、しっとりとお洒落なスロー・ジャズまで、難なくさらりと演奏する姿も美しく、音の素晴らしさはもちろんのこと、会場全体の空気までも変えていました。
普段であれば自らライブ会場に足を運ばなければ出会えない音楽がアトリウム広場に流れる様子は、休憩を終えて仕事場へ戻るワーカーにも届いたのか、思わず足を止めてじっと聴き入る様子も伺えました。

▼プロによるジャズ演奏

ワーカーの声で実現する新たな音楽ジャンル

OBPアカデミアによると、通常は「クラシック」と名がつくだけあって、主にクラシック音楽の演奏をされるとのこと。しかし、今回の演目は初の「ジャズ」。毎回取っているアンケートでワーカーの方から「ジャズも聴きたい」という声が多く挙がったためとのことでした。
ランチタイム・クラシックは、音楽のクオリティにとどまらず、コミュニケーションも大切にしたイベントであるようです。

聴きに来ることが毎月の楽しみ

常連である近隣住民の70代女性は、
「子どもの頃からエレクトーンを習っていたこともあるのか、音楽を聴くのが好きなので、毎月こうして来ています。歳を重ね、足を手術したことで自分が何かを習うというのはなかなか難しいことなのですが、近くでプロの演奏を無料で聴けるのは嬉しいですね。大変癒やされています。」
と嬉しそうにお話くださいました。

毎日を働くワーカーに癒やしを

毎日を働くワーカーに癒やしを

OBPアカデミアの時任さんによると、
「ランチタイム・クラシックは『毎日OBPに働きに来ているワーカーへ癒しを届けたい』という想いのもと企画されました。初めの頃は周知するまで時間も必要でしたが、今はワーカーの皆さんからご高評をいただき、差し入れをくださる常連さんも来られるほどになり成長しました。また京橋経済新聞さんでも昨年この取組みを取り上げていただきましたが、OBPのイベントのひとつになりつつあるように思います。
OBPワーカーにとっては貴重なお昼の休憩時間であり、『聴きたいが、職場との距離も考慮するとゆっくり聴いている時間がない』といった切実な声もいただいております。ひとりでも多くのワーカーの方へ癒しを届けられるよう、今後も多角的な視野で企画を考えられればと思っています。」
と、イベントについて語られました。

些細であっても、あらゆるきっかけを創り出したい

些細であっても、あらゆるきっかけを創り出したい

OBPアカデミアとタッグを組んで運営を行っているのは、プロデュース会社のSix Sense Product代表の小阪さん。人と人をエンターテインメントで繋ぐことをコンセプトとし、京橋を中心とした地域密着型でアーティスト活動の支援をされています。
小阪さんは、
「OBPアカデミアさんの『OBPワーカーの皆さんへ音楽で癒やしを届ける』という想いに共感し、ランチタイム・クラシックでは一切の音響設備やミュージシャンの手配を行っています。
ここではジャズやクラシック系ですし、イベントに合わせた音楽ジャンルでアーティストの方に出演いただいています。京橋をはじめとして地域で活動するアーティストが一人でも多くの方へ知ってもらえ、それをきっかけにファンが増えることが私にとっての喜びですね。」
と、お話くださいました。

些細であっても、あらゆるきっかけを創り出したい

そして、ランチタイム・クラシックでの意義について次のように語られます。
「私自身音楽が好きなのでライブや演奏会など、生の演奏を聴きに行く機会を作っています。CDやダウンロードで音楽をいくらでも聴くことはできますが、やはり生でプロの音を聴くと、心が落ち着き気持ちも豊かになれるんですね。
ランチタイム・クラシックはそのような上質な生の音を聴く機会を得られる場所だと思います。
たとえ通りすがりに聴いた演奏であっても、それをきっかけに、音楽や楽器などへの興味が生まれたり、アーティストを好きになったりして、次は歴史について知ろうとしたり演奏会を聴きに行く。こうして次の興味へと繋がっていくのだと思うんです。
また、音楽でなくても、例えば音楽を聴いた会場近くの飲食店にふらっと入ったことがきっかけでお店やお料理についてを知ったりもできます。
そんな興味の連鎖は人生を豊かにしていくので、どんなに小さくても皆さんにとって人生を豊かにする“最初のきっかけ”を作り出すことができれば嬉しく思います。」

ワーカーの休憩時間をワンランクアップする

ワーカーの休憩時間をワンランクアップする

OBPアカデミアで調査したOBPワーカーへのアンケートによると、「ランチタイムをいかに充実させるか」という点が、ワーカーがこだわりたい部分であり、日々の充実感に繋がる大きなポイントになるようです。
8時間、残業があればそれ以上ともなる勤務時間においては、ゆっくり羽を伸ばすことのできる時間がこのランチタイムであり、45分〜1時間程度の時間内で自分をいかに癒やせるかが、ワーカーの皆さんも頭を悩ませている部分ではないでしょうか。

空腹を満たしたその後に、10分だけでも良質の音楽を体感すると、もしかしたら“いつもの平日”は少しランクアップされるのかもしれません。

Wanted!

OBP Style では、特集記事のネタを募集しています。
OBP内のイベントや活動、人、場所あるいはOBPに対する疑問、もっと知りたいことなど。
大阪ビジネスパークに関するテーマ限定ですが、様々なテーマを掘り上げていく予定です。
ぜひこのテーマをというのがおありでしたらご一報ください。
ご連絡は『OBPスタイル編集部』まで 

ページの先頭へ